パーソナルカラーの ”実は・・・” のお話し

パーソナルカラーは、70年代初めにビジネスとしてアメリカで発展したのち、日本に紹介されたのはその約10年後の80年代。
初期にパーソナルカラーを知った方たちは、実際にアメリカまで学びに行ったりもしていたようです。そんな方たちが広めたパーソナルカラーを私が知ったのは、2000年の後半頃。


当時はあまり知られているものではなかったのに、いつの間にかあちらこちらで当たり前のようにパーソナルカラーの「ブルべ」、「イエベ」という言葉を見聞きすることが多くなり、私のシーズンは?と自分で調べたりパーソナルカラー分析をされている方に見てもらうなどされている方も多いはず。


私的には心理の方に興味があったり、そもそも元が自分のためだけに学んだものだったので、正直なところパーソナルカラーを意欲的にやってきたという感じでもないので、ホントに広めてくださった方に感謝。
なのですが、今や情報が多すぎて混乱している方や、「正解」という言葉や「べき・すべき」に捉われてしまっていたり、結局どれ?ってわからなくなっている方も多いようで・・・

私のところに来てくださる方は、
私のシーズンは?と調べれば調べるほどわからなくなった
という方や、
実は何人かに見てもらったのですが、納得できなくて…
という方も多いのです。


パーソナルカラーは、ご自身の肌や目の色、髪の色などの表面的な色と調和する、メイクをせずともナチュラルに自分を一番素敵に見せてくれる色のことを言いますが、どこに判断の基準を持つかによってシーズンが変わってきます。

言い換えると、パーソナルカラーの分析をする人の判断基準(価値観や理想とするもの)によってシーズンが異なることもあるというちょっとあいまいな世界でもあるのです。

本当はイエベなのに、ブルベだと思っていたわけ

とあるお客(Mさま)のお話をさせていただこうと思います。
その方は、通信でパーソナルカラーのお勉強をされたことがあるので、とてもたくさんの知識を持っていらっしゃった方。感覚派の先生に習った私より基礎的なことを知っているのでは?と思うくらいw

パーソナルカラーは、シーズンごとに肌の特徴や血管の色の見え方、目の色や顔のパーツなどに特徴があります。
それを紙面で学ぶと理論的な知識は増えるけど、実際の色の見え方がわからないので、どこで判断すればよいのかがわからなくなのかな?と個人的に思っているのですが、Mさまはご自身でブルーベースだと判断していらしたのです。


お会いした時に、「ウィンターかサマーだと・・・」ってお話しくださったのですが、私的にはイエローベースの特徴だらけでブルべではないはずと。

ちなみにですが、「私はウィンタータイプだと思うんです」って方がわりといらっしゃるのですが、そもそもウィンターのタイプは割合的に少ないタイプなんです。今の若い子の中にはウィンタータイプが増えてるかもとも思いますが・・・とても特徴ある個性を持ったクールビューティーな印象の方がウィンタータイプに多いので、そこに当てはまらないのであればウィンターは除かれるとよいかな…と思っています。

診断を受けていただいて、Mさまに出した結果はイエローベースのスプリング。
もともと私がMさまに感じていた明るさとハキハキした感じや若々しさと、スプリングの色たちがとっても色がマッチして、なんか安心する~って印象でしたw


Mさまに限らず、イエローベースなのにブルーベースだと判断される方はわりと多いのですが、イエローベースの方にブルーベースの色を当てると色白に見えることが多いのです。
もちろん私が使っているドレープ(診断用の布)と他の方が使用している色も異なると思うので、一概には言えませんが、私の印象としてそう見えることがあるのです。

また、特にスプリングタイプの場合、色の特徴として明るい色が似合うので、サマー中にも似合う色がありますし、あざやかな色も似合うので、ウィンターの中に似合うというか着られる色もあります。


ただ、スプリングタイプの人がブルーベースの色を身に着けると色白ではあるものの、寂しい印象や肌が青白く見えるので具合が悪そうだったり、肌の調子がよくなさそうな印象を与えることもあるので、私の個人的な印象としては「もったいない・・・」と感じます。

診断されたシーズンがしっくりこないわけ

私が習ったパーソナルカラーは、今多くの方が習っているパーソナルカラーとは異なり、協会的なものはなくw、とても感覚的でこだわりのある先生がありとあらゆるデータをとった上でシーズンを色だけでなく、素材にデザインやキャラクター、ボディ、顔の特徴にまで分けて考えられていたもの。
なので、一般的に行われているパーソナルカラーの診断がどのような判断で行われているかは正直わからないのですが・・・


まず先ほどの話のとおり、色白を美しいと思う場合の判断と、ナチュラルで健康的な状態を美しいとする場合では、診断結果が変わります
そのため、もしスプリングの人がサマーと判断されると、本来スプリングの元気で若々しくかわいらしい人が、ブルーベースの愁いを帯びた印象の色を身に着けることになるので、なんかしっくりこない・・・って感じるのだと思っています。


また、判断の基準はもちろん、知識的なものや理論に重点を置いて肌や目や髪などの表面的な色にだけ合わせて診断すると、ご本人の内面が置いてきぼりになってしまうので、その場では納得するかもしれませんが、時間がったってからやっぱりなんかピントこない・・・違う気がする。。。って感じるのだと思います。


そもそも感覚の良い方は、自分でおおよそのシーズンをちゃんとわかっています。選ぶ色や持ち物にその特徴がちゃんと出ていたりするんです。
実は、自分のシーズンがなんとなくわかっているのに、違う診断をされると納得できないと感じるのは当たり前ですよね。

色で作られる「人から見られる印象」と「本当の自分」との差

先にご紹介したMさま、実はあるお悩みを持ってました。
他人から第一印象で言われることと、ご自身が思っている自分に大きな違いを感じがあるというもの。


私的にも、明るくて柔らかい印象のとてもかわいい感じを受けたのですが・・・ご本人は自分が思っている自分はそんな人ではないので受け入れられないというお話でした。
そして、ご本人的に望んでいたのは「かっこいい女性」。


パーソナルカラーのシーズンで「かっこいい」を作ろうとすると、ウィンタータイプやオータムタイプのイメージになり、実際にウィンターやオータムの特徴を入れてあげるとかっこいい印象に作ることができます。
ただ、色そのものを取り入れると、何度もお話のとおりもったいないことになることも。。。


Mさまのお話を聞いていて気づいたのは、総じてご自身の内面と表面的な印象と理想がバラバラになってしまっているということでした。
スプリングでありながら、身に着けていたのはサマー系の色が多かったらしく、表面的に作り出されていたのはやさしくてふんわりした印象。
色をサマーにしていても、布地やデザインもファッションでスプリングを選んでいればバランスが取れるので「似合う」になります。

Mさまはセンス良くバランスが上手くとれる方だったので、周りの方からふんわり柔らかく優しい印象を持たれていたのでは?とも。
結果、周りに与えている印象と自分の内面が異なっていたので、「納得できない」になっていたようなのです。

では、Mさまの希望する「かっこいい」はどうすれば?って話になりますが、私の個人的意見としては、自分に似合うものを見に着け、ナチュラルな自分に自信を持っている人が「かっこいい」んじゃないかって思うんです。

力わざで作った自分のこころと乖離してしまっている理想の自分より、自分の素を活かして堂々と自信を持って輝いている人の方が素敵なんじゃないかって。
だから、Mさまには存分にスプリングを楽しんでいただくことをご提案させていただきました。


色のエネルギーは自分の中になければ身に着けられない

先に話したとおり、私が習ったパーソナルカラーは、シーズン毎にキャラクターにも個性が表れます。
習っていた当初は、そういうものなの!?ってワクワクして話を聞いていたくらいですが、カラーセラピーを学んで以来、私の中にはシーズンの色とキャラクターは関係があるという確固たるものができました。


色は光でできているため、色自体にエネルギーがあります。
人も今や光でできていると言われていますし、私たちを動かしているのは肉体だけではなく「氣」と呼ばれるエネルギーです。
同じエネルギーをもち、共鳴し合うものが惹かれ合うのです。
だから、いつも選ぶ色が同じになったり、カラーセラピーは色によって心理的なセッションができるのです。


だからこそ、パーソナルカラーのシーズンは表面的に合わせるものではなく、パーソナルカラーのシーズンの色が持つエネルギーとご自分の中のエネルギーが合っていないと素敵に見えないはずだと私は思っているのです。


スプリングの明るく華やかで軽さもあるかわいらしい色は、そのイメージのエネルギーを持った方でなければ着られません。サマーのやさしくエレガントなエネルギーを持つ人では色に負けてしまいます。
実際、色だけが前に出てしまい色の印象にお顔が負けて見えたり、色がまぶしく見えるということが起こります。調和していない=に合っていない状態になってしまうのです。


だから、私は「キャラクター」という内面も大切にしたいのでお客さまとお話しをたくさんしながら、パーソナルカラーのシーズンを判定させていただいています。

パーソナルカラーアナリスト®とイメージコンサルタント

パーソナルカラーが一般に知られてから、
「パーソナルカラーの分析をする人=パーソナルカラーアナリスト」
という認識を持たれているようなのですが・・・

私がパーソナルカラーを学んで取得したのは、「イメージコンサルタント」であり、アナリストでないんです。
とは言え、「アナリスト」は、分析をする人のことを指すので、一応私もアナリストでもありますし、正直パーソナルカラーアナリスト®として活動されている方々がどのような診断をされているのかは知らないのですが。。。


私が最終的に行っているのは、お客さまがもともと持っている素材(表面的な色はもちろん内面的な色も)を生かし、ご自身が納得した上で自由にシーズンの色の取り入れながらオシャレを楽しむ方法をお伝えすること。
「べき・すべき」や「これが正解」などで縛ることなく、その方が無理なく自分が好きな色を使って自分を表現できるようにすること。


シーズンに自分を合わせることも時には必要ですし、ご自身の軸がぶれている場合は一度特定のシーズンに合わせていただいた方がご自分のセルフイメージを作りやすくなるため、シーズンを基準にしていただくことはありますが、私はご自身の持つ素材の1つであるそもそも持っている雰囲気(エネルギー)を大事にしたいので、色やお洋服のデザインなどは自分に本当に合うものを取り入れて欲しいのです。


現在は、お洋服のことまで細かくお話ししていませんが、私の最終目標は表面からも内面からもその方が自信を持って自分を表現できるような「セルフプロデュース」をご自身でできるようになっていただくこと。


私自身、もともとウィンターやスプリングの服ばかり着ていて、「しっかりしてそう」とか、「きつそう」とか、「怖そう」とかばかりて言われていたのに、パーソナルカラーに出会いサマーと診断されたことで、私の中にサマーの「やさしさ」や「エレガントさ」や「柔らかさ」があるの?!あるのなら使っていいんだ、使えるんだ!と中身を変えるきっかけになったのです。


なので、私にとってのパーソナルカラーは表面的によく見せるものではなく、「本当の自分とのチューニング」をするための方法の1つ。
だからこそ、1人1人の内面の色も大事にしたいのです。


外側だけでなく内側とも共鳴しながらその方の持つ美しさを引き出して、自信を持って色やオシャレを楽しんでいただけるようにパーソナルカラーの診断をさせていただいてます。

ご自分のパーソナルカラーが気になった方はこちらから♡




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