陰陽説とは?知っていると “ポジティブ”になる考え方
陰陽説とは、古代中国の思想で宇宙(自然界)に存在するすべての万物は陰と陽で分けられるという考え方。現在では五行説と合わせて「陰陽五行説」と呼ばれ、多くは中医学(漢方や針灸など)で使われています。
この考え方を本当の意味で理解できると、あれがダメ、これがダメなんていうジャッジが薄れていくのです。もちろん道徳的に、人道的にダメというものはあると思いますが、自分自身のポジティブやネガティブなどにジャッジしすぎて疲れている方に知っていただきたい考え方なのです。
目次
万物は「陰」と「陽」の2つの要素に分けられる
「陰」と「陽」は相対的な関係
古代中国から受け継がれる陰陽説ですが、カラーセラピーの世界でも大切にされています。色は光。その光は闇があるからこそ美しく輝く。だから、闇も必要なことと考えられているのです。
「陰」と「陽」は相対的な関係で、どちらか一方で存在することはありません。
裏のないコインがないように、必ず表があれば裏があるというのがこの関係。全ては対になっていて、どちらがよくてどちらが悪いというものではないのです。
「陰」と「陽」とは
ギリシャ神話などでも語られるように、世界の始まりは混沌(カオス)な状態から始まります。この陰陽説も同様に混沌から始まり、澄んだ明るく澄んだ氣である陽の氣が上昇することで天になり、重く暗い氣である陰の氣が下降して地になった。そこから世界が始まったという考えが基になっています。
陽の氣:能動的で明るく、温かく(熱く)、動的な性質を持っています。
陰の氣:静的、受動的でゆっくりと冷たく、固まる性質を持っています。
陽の氣 | 動 | 光 | 明 | 昼 | 暖 | 太陽 | 男 | 内 | 天 | 春夏 |
陰の氣 | 静 | 闇 | 暗 | 夜 | 冷 | 月 | 女 | 外 | 地 | 秋冬 |
自然界の中に存在する万物、ということは私たち人間も同じです。私たちの中にも陰と陽が存在しているということです。
誰かから見て、または自分の中で「よい」と思われる自分だけでなく、自分の中の「ダメ」だと思う自分も自分だということなのです。どっちもあっていい。というかあることが当然で、自然なのです。
陰陽太極図が表すもの
「万物は陰と陽に分けられる」といっても、「陰」と「陽」がそれぞれただ存在しているだけでなく、その比率は固定されたものでもなく、それぞれの要素が補い合いながら過不足なく常にバランスをとっているのです。
その「陰」と「陽」のバランスの状態を図式化したものが、この「陰陽太極図」。
常に「陰」が増えれば「陽」が減り、「陽」が減れば「陰」が増える。そして、陽が極まれば陰に転ずるし、陰が極まれば陽に転ずる。
けど、絶対的にどちらか一方だけにはならない。というのがこの図が示すところ。
一番陰(黒い部分)が多くなった状態だとしても、その陰の中には必ず陽(白)の氣がある。というのが、黒い勾玉の中の白い丸の意味するところなのです。どんなに「陰」が極まったとしても、必ず「陽」は存在する。
どんなにネガティブになって、どんなに落ち込んで落ちたとしても、必ず私たちの中には光がある。光は絶対になくならないってことであり、逆を言えば、どんなに光が多くなって、どんなにポジティブに真っ向から正義を主張したとしても、その中に闇の要素が必ずあるということなのです。すでに発言がブラックですね。
私たちに影響する「陰」と「陽」
先ほどの「陰陽太極図」の陰陽のバランスをわかりやすく自然界の四季の状態に表すしたのがこの図です。
一年のスタートである春は、春分の日に始まります。地上に降り注ぐ太陽の「陽」の氣が地球上に増え始める時です。そこから夏至に向かって昼間の時間と共に陽の氣が増えていき、夏至を頂点として、陽の氣は徐々に減り始め秋分の日に春分の日と同様のバランスに戻るのです。
そして、秋分の日を始めとして陰の氣が増えていき、冬至を頂点として再度次のサイクルへ入るための春分点まで戻ります。私たちは、この一年のサイクルの中で生きているのです。
だから、夏は陽気になり露出が増えたり、はしゃいだりはじけたりすることが増えますが、冬は気が重くなったり、憂鬱に気分になることが多くなるのは仕方がないことなのです。
この地球に生きている以上、自然のエネルギーの影響は必ず受けます。自分がそのサイクルの中にいるということをわかっているだけでも、気持ちがラクになるはずなので、季節のせいにしておくのもよいでしょう。
私たち個人の中に存在する「陰」と「陽」
この陰陽バランス、実は私たちの中にもあるのです。
自分の誕生日を一年の四季と同様に考える考え方。8月が誕生日だとすると、夏至である陽のエネルギーが最高潮に達するのが11月。
その後、誕生日から半年後に秋分の日同様の陽と陰のバランスが取れた状態になり、9ヵ月後である5月に陰が極まる状態になる。
陰が極まる状態と表現してしまうと、とてもネガティブで何事も上手くいかないなんて考え方になりそうですが、そこは「冬」と考えてみてください。
次の春(新しいステージ)を迎えるためには、一度その年のサイクルを終結させる必要があるのです。夏至のように何かを広げたり上昇するのではなく、次への成長、発展のために不要なものを手放し(収縮)固め、エネルギーをためる時なのです。
この9ヵ月ごろに体調を崩したり、なんかいろいろ上手くいかなくて疲れてしまうなんて方もいらっしゃるようなので、そういう時なんだって自分を労ってあげてくださいね。
この陰陽説の春夏秋冬の考え方を一部使ったカラーセラピーが、センセーショントリコロールというシステムです。
自分の中の「陰」と「陽」を統合すると、本当の自分になる
先ほど少しご紹介した、カラーセラピーでの「陰」と「陽」。光は闇があるからこそ、光り輝く。そして、闇がないと光が見えないというのも、カラーセラピーが意味するところ。
陰って嫌ですよね。ネガティブな状態、何かが上手くいかない状態、落ち込んで落ちた状態、停滞を感じたり、悩んだり苦しんだり、自分に×をつけたくなる時。
でも、その闇を感じる時があるからこそ、人は成長し、その混沌とした中で自分の中の光を見つけられるというのが、カラーセラピーのそもそものところ。
自分に闇を感じるということは、同じだけ光があるということ。そして、その「陰」と「陽」の統合を意味するのが、この写真の「インヤン(陰陽)」のボトル。
陰=ブルー、陽=イエロー。
このブルーとイエローを合わせると、グリーンになる。
このインヤンのボトルを選んだ時は、自分の中の陰陽の統合を意味する時。
このグリーンが意味するのは、本当の自分。
いいと思うポジティブな部分の自分だけでなく、ネガティブなダメだなと思う自分や、×をつけたくなるような、排除したくなるような自分も自分って統合づすることで得られるものが、本当の自分だということ。
いい人でいたい。みんなの人気者でいたい。嫌われたくない、ひどい奴と思われたくない。みんな同じことを思っていると思います。
でも、そんな自分も自分なんだって受け入れてあげると、ネガティブな部分の自分の悪さが減って、生きやすくなっていくのです。
グリーンが意味する本当の私は、いつ、どこにいても誰といてもありのままの自分でいられること。
それをOKしてあげるために、陰陽説を使ってみてくださいね。
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